「映画で読み解く現代アメリカ─オバマの時代」 越智道雄監修 小澤奈美恵・塩谷幸子編著

公開日: 更新日:

 映画を通して、オバマ政権下の現代米国社会の動向や文化の諸相を解説したアメリカ本。

 奴隷制度を廃止し南北戦争による国家分裂の危機を回避した第16代大統領を描いたスティーブン・スピルバーグ監督の「リンカーン」では、奴隷制度廃止法案を通すために苦闘するリンカーンに、医療保険制度改革などの法案を逆風の中で通すオバマを重ねる。また、ドキュメンタリー「キャピタリズム」と「インサイド・ジョブ」を比較しながら、ウォール街と国家が結託して引き起こした金融危機のカラクリを解説するなど。政治、経済から宗教、セクシュアリティーなどさまざまなテーマからアメリカの素顔に迫る。(明石書店 2500円+税)


【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束