「映画で読み解く現代アメリカ─オバマの時代」 越智道雄監修 小澤奈美恵・塩谷幸子編著

公開日: 更新日:

 映画を通して、オバマ政権下の現代米国社会の動向や文化の諸相を解説したアメリカ本。

 奴隷制度を廃止し南北戦争による国家分裂の危機を回避した第16代大統領を描いたスティーブン・スピルバーグ監督の「リンカーン」では、奴隷制度廃止法案を通すために苦闘するリンカーンに、医療保険制度改革などの法案を逆風の中で通すオバマを重ねる。また、ドキュメンタリー「キャピタリズム」と「インサイド・ジョブ」を比較しながら、ウォール街と国家が結託して引き起こした金融危機のカラクリを解説するなど。政治、経済から宗教、セクシュアリティーなどさまざまなテーマからアメリカの素顔に迫る。(明石書店 2500円+税)


【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー