「アメリカ大統領戦記1775▼1783」兵頭二十八著

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 アメリカが強大な国になったのは、資源と地理的に恵まれていたからだと日本人は考えるが、そうではない。有権者の質が高く、彼らがつくった質の高い州政府や連邦政府が適切な戦争指導を行ったからである。大統領を大国の指導者らしくふるまわせているのは、周囲の有権者なのだ。初代大統領ジョージ・ワシントンの初めての戦いは、後に英仏戦争の再燃を引き起こす、デュケーン要塞を守る戦いだった。

 陸上自衛隊出身の軍学者が、戦争指導力が必須のアメリカの歴代大統領の戦歴に注目し、1775年の独立戦争以降のアメリカの戦争の歴史を検証する、アメリカ通史シリーズ第1巻。

(草思社 2400円+税)

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