「完本山口組三代目田岡一雄自伝」田岡一雄著

公開日: 更新日:

 日本最大の任侠組織「山口組」を率いた3代目組長の自伝。

 大正2年、徳島県の貧農の家に生まれた氏は、幼くして両親を亡くし、神戸に住む叔父に引き取られる。尋常小学校を卒業し、旋盤工として働き始めるが、上司を殴って仕事に行かなくなったときに同級生の山口に声をかけられる。山口組2代目山口登の弟である彼に誘われ、組が仕切る荷揚げ労務者の寄せ場に転がり込んだのが極道渡世への第一歩だった。破門された元組員を殺して服役した氏が、昭和18年に出所すると、組はわずか数人になっており、亡き2代目の遺言で3代目を襲名することに……。

 世間に誤解されながらも任侠に生きたその人生を赤裸々につづる。

(徳間書店 1400円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ