「開帳師」藤井邦夫著

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 浪人の平八郎は、口入れ屋「萬屋」の万吉の仲介で開帳師の手伝いをすることに。寺院が一般の人々に秘仏を参拝させる「開帳」を催すのが開帳師だ。開帳を催せば人が集まり、勧進元には大金が転がり込む。平八郎を雇った長兵衛は、上野国舘林の寺に伝わる「分福茶釜」を本所の真光院に出張させて開帳するという。平八郎は金のにおいを嗅ぎつけ因縁をつけてきた貧乏御家人の子弟や、地回りを撃退。分福茶釜の開帳は評判を呼び、願掛け札は飛ぶように売れ、巨額のお布施も集まる。

 開帳の最終日を翌日に控えた夜、平八郎は分福茶釜に同行した舘林の開帳師・五郎蔵が、有名な盗賊と同一人物かもしれないと耳にする。(表題作)

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