「坂東三津五郎踊りの愉しみ」坂東三津五郎著、長谷部浩編

公開日: 更新日:

 歌舞伎役者、そして日本舞踊、坂東流の家元だった著者(今年2月急逝)が、歌舞伎舞踊の奥深い世界を案内してくれる芸談書。

 舞踊は「出」「クドキ」「手踊り」「段切れ」の4つの部分に分かれており、少なくともこの4つの部分を違う色に見せていかなければ面白い舞踊にはならないという。また、踊りの上手と下手の分かれ目は、振りと振りの間を踊りとしてうまくつなげることができるかどうかだと解説。そうした踊りの本質から、最初に踊りを教わった坂東三津弥をはじめ師匠らの思い出、そして3代目以来、坂東家では伝説化している「道成寺」をはじめとする各演目への思いや見どころなど。鑑賞、そして稽古にも役立つ格好の手引書である。(岩波書店 1160円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網