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「奇食珍食 糞便録」椎名誠著

 辺境を旅してきた著者が各地で見聞してきた「食う」「出す」をつづったルポルタージュ。

 1980年代、上海で体験したドアも隣とのしきりもない「公厠」(公衆便所)。当時の上海は、空港や駅、デパートなど全てこの「開放便所」だったという。チベット自治区ではさらに開放度が増し、屋根の上の物干し場のような場所に設けられた天空便所となる。人口の半分が路上で済ますインドでは、糞尿処理人が山となった糞便を集めて回る。一方の食は、その場でさばいたコブラを揚げて作るベトナムのコブラサンドや、長野で食べた馬のキンタマの刺し身、アマゾンのワイカ族が好むアリのしゃぶしゃぶなど。食事と排便という行為から世界の奥行きが浮かびあがる。(集英社 760円+税)



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