「無学問のすすめ」伊東祐吏著

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「学問をすると、バカになる」と断言する著者が、知識人らの言うことを鵜呑みにせず、学問にとらわれない知性のあり方=頭の使い方を説いたテキスト。

 例えば、医者が医療費や病院運営のために患者をやたらと病気にしたがるように、学問が自己目的化していると指摘。学問をすると、その積み重ねた知識に頼り、難しいことばかりを考えるようになり、学問の立場からしか発言ができなくなる。原発事故時の知識人たちの発言などを俎上に載せ、正しさを求めて興奮しているだけの彼らを「勃起する知性」と批判。学問や知識の奴隷とならず、自分の頭と体で物事を考え、感じることの大切さを教える。(筑摩書房 860円+税)


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