「チェ・ゲバラ」伊高浩昭著

公開日: 更新日:

 1959年のキューバ革命政権樹立に貢献した伝説の革命家の実像に迫る評伝。

 チェ・ゲバラこと、エルネスト・ゲバラ=デラセルナは、1928年、アルゼンチンの中流家庭に誕生。幼いときから持病の喘息と闘い続け、長じて医学を志す。医学生時代、6歳上の親友・アルベルトと大型バイクで南米踏破の旅に出て、貧困の過酷さや不公平さ、米国支配の現実を目の当たりにする。やがてメキシコのアレルギー研究所で働き始めたエルネストは、医師を求めて病院に飛び込んできたキューバ人の友人と再会。彼の紹介で、1955年、フィデル・カストロと出会い、2人はすぐに意気投合する……。その思想と行動から女性関係まで39年の生涯をたどる。(中央公論新社 880円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性