「アメリカのジレンマ実験国家はどこへゆくのか」渡辺靖著

公開日: 更新日:

 第2次世界大戦後のアメリカ社会の変容を読み解くアメリカ論。

 まずは、アメリカが日本の戦後をどのように見ているのかを検証しながら、かの国の戦後社会が大切にしてきた価値を考察。かつて日本の左派を警戒していたアメリカがいま注視するのは右派だという。その理由は、東京裁判の否定など彼らの言説がアメリカの正義や、大戦後の世界秩序を否定しかねないからだ。一方で南北戦争以降の歴史をひもときながら、第2次世界大戦を通じて形成された「われわれはアメリカ人」という誇り高き自意識が今日まで影響を与えていると指摘。政治・外交・社会の切り口からアメリカ社会の実相を描き出す。(NHK出版 780円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒