「自分という奇蹟」五木寛之著

公開日: 更新日:

 生き方、考え方の基本を説いたエッセー集。

 気持ちが滅入って仕方がないとき、著者は困難な状況の中で生き抜いた人の悲惨な運命のことを考えることにしているという。そんなときに思い出すアウシュビッツ強制収容所から生還した医師が書いた本「夜と霧」を紹介しながら、夕日の美しさに見とれるなど、日常なにげなくやっているようなことが、人間に生きる力を与えてくれたり、強く支えてくれたりすることがあると説く。さらに1本のライ麦の苗が1万キロ以上の根を張り巡らすことを例に、私たちはたくさんのものに支えられて奇蹟的に生きているのだと、失敗を重ねても、偏見に包まれても、生きていることにまず価値があることを伝える。(PHP研究所 600円+税)



【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網