「先生、医療代減らすと寿命が延びるって本当ですか?」 近藤誠、倉田真由美著

公開日: 更新日:

「患者よ、がんと闘うな」の著書でお馴染みの近藤誠医師と、マンガ家の倉田真由美氏がタッグを組み、医療に関わるウソ・ホントを徹底解説する。

 例えば、市販の総合感冒薬は症状を緩和させる代わりに体内をウイルスにとって居心地の良い状況に変えてしまう。そのため、お金を払ってまで服用することはないという。

 また、総合感冒薬にはジヒドロコデインリン酸塩など咳を鎮める成分と、痰を出しやすくするアンプロキソール塩酸塩の両方が含まれていることが多い。しかし、咳を鎮める成分は痰を抑え、痰を出しやすくする成分には咳が出やすくなる働きがある。このような矛盾ひとつとっても、服用は考えものだ。

 医療に頼る生活から遠ざかるほど、健康になるのかもしれない。(小学館 1100円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁