「食文化」をおいしく味わう本特集

公開日: 更新日:

「日本の食文化史」石毛直道著

 日本の食文化がどのような変遷を遂げてきたのかを、壮大な歴史とともにたどる。仏教や神道をベースに「米」が育んできた日本の食文化が海外諸国との交流を経て、新たに独自の世界観を持つようになった背景を描く。

 まず何よりも、改めて米の偉大さに気付かされる。餅、酒、麹、味噌、醤油と日本の食文化の礎は米なのだ。近代においては主食中心から副菜中心へ、禁欲型から享楽型へと変化した経緯も、否定するのではなく豊かさの創造ととらえる。

 食材のほか、献立構成や調理法、配膳や盛り付けの美学にも言及。特に「チャブ台」に関する考察が興味深い。時代小説あるいは昭和映画の副読本としてもおおいに活用できそうだ。(岩波書店 3200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    和久田麻由子アナがフジとTBSではなく日テレを選んだワケ 今週からついに新報道番組に登場

  2. 2

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  3. 3

    高市首相に浮上する「サミット花道論」地方選で連敗、就任半年で激ヤセ&ふらふら…“辞めろデモ”も拡大

  4. 4

    小室圭さん&眞子さんの「第1子の性別」を特定 NYポスト紙報道の波紋と今後憂慮すべきこと

  5. 5

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  1. 6

    ビートルズの“最脱力アルバム”の中でも脱力度の高い4曲を一気に

  2. 7

    萩本欽一(5)「親父はカメラ屋、母親はご飯も炊けない四国のお姫さまだった」

  3. 8

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  4. 9

    司忍、高山清司コンビによる「名門ヤクザ」コレクション

  5. 10

    阪神・立石正広は“走り方”にさえ問題あり 3度目の故障を招いた根本原因を専門家が指摘