「食文化」をおいしく味わう本特集

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 食に興味がない人が増えたという。食事はカップ麺で済ませ、金は他に費やす。これもひとつの「食文化」なのかもしれないが、あまりに貧弱すぎやしないか。先人たちが築いてきた食文化の豊かさを味わう本をいくつか紹介しよう。「食べることへの興味」が人間の幅を広げ、心を豊かにしてきたのだと気づくはずだ。

 和食の雄「天ぷら」が日本語ではなく、ポルトガル語というのは割と有名な話だ。ただし「temperar(調味する)」が語源ではあるが、料理自体はポルトガルが発祥の地ではないそうだ。となると、この料理はどこで生まれたのか?

 食べ物の言語を手掛かりに、言語学的かつ語源学的にアプローチし、料理の起源を探っていくのが「ペルシア王は『天ぷら』がお好き?」(早川書房 2200円)だ。著者はスタンフォード大学教授で、言語学者のダン・ジュラフスキー氏。

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