「監督たちの高校サッカー」青柳愛・笠井さやか著

公開日: 更新日:

強豪校を率いる名将の素顔と指導論

 全国高校サッカー選手権大会でピッチリポーターを経験した2人の人気アナウンサーが、カリスマといわれる名監督の素顔を追いかけ、その人柄やサッカーの指導理論、教育者としてのポリシーなどを掘り下げた一冊。

 取り上げたのは、暁星高校の林義規、市立船橋高校の朝岡隆蔵、富山第一高校の大塚一朗、京都橘高校の米澤一成、清水桜が丘高校の大瀧雅良という、高校サッカー界を支えてきた5人の名将。

 それぞれの監督へのインタビューのほかに、教え子や関係者の声も拾いながら、4000を超える高校サッカーの参加校の中で結果を出してきた監督が何を考え、何に着目し、どう工夫し、どのように日々選手に接しているのかを引き出している。

 それぞれの監督の個性と、若き選手の勝利を求める強い気持ちがぶつかり合う現場ならではの言葉が興味深い。サッカーに興味がある人はもちろん、教育や人材開発などに関心がある人にも参考になりそうなヒントが満載だ。(東洋館出版社 1300円+税)


【連載】週末に読みたいこの1冊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー