「クズリ」柴田哲孝著

公開日: 更新日:

 東京と横浜で、プロの犯行を思わせる射殺事件が発生した。警視庁外事情報部の中瀬警視は、被害者のどちらもが麻薬取引に関与していること、銃の線条痕が30年以上前に姿を消した伝説の暗殺者・クズリのものと一致していることを突き止める。獰猛なイタチ科の動物であるクズリの名で呼ばれるその暗殺者については、誰も本名も国籍も知らず、写真さえ残されていない。中瀬はクズリの過去を探り始めた。

 一方、その頃、中国広東省の宝安国際空港から韓国に覚醒剤を密輸しようとした男が仁川空港で摘発され、3カ月の間に主犯格6人が逮捕される。しかし供給担当の男1人が逃亡。その後、日本に入国した形跡があり、さらにその男を追って香港の殺し屋も日本へとやってきた。

 殺すか殺されるかの世界にうごめく男たちの暗闘の行方はいかに……。

「下山事件 最後の証言」で名を上げた著者の最新作。血なまぐさい世界に生きる男の命のやりとりをスリリングに描いている。(講談社 1800円+税)



日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    引退も覚悟? 小倉優香ラジオ降板テロの裏に年収1億円彼氏

  2. 2

    軽率さ変わらぬ石田純一 東尾理子に見放され離婚へ一直線

  3. 3

    台紙の上部には見えないのに下部にだけ広がる「斜線」の謎

  4. 4

    昭恵夫人 居酒屋は小池号令厳守も“闇紳士”逮捕で疑惑再燃

  5. 5

    上沼恵美子「降板の全真相」現場は“辞めたる”を待っていた

  6. 6

    これはやりすぎ…夫の浮気現場でCA妻が取った驚きの行動

  7. 7

    夫の定年後に妻の外出が増加 交際費と被服費が家計を圧迫

  8. 8

    吉村知事の危うい“人体実験” うがい薬騒動に専門家も警鐘

  9. 9

    海老蔵「ひどくないですか」コロナ補償直訴で松竹と確執か

  10. 10

    三浦春馬さんに金銭を無心か…「母親の過去」と死の動機

もっと見る