「五代友厚 士魂商才」佐江衆一著

公開日: 更新日:

 朝の連続ドラマで話題の五代友厚の豪快な人生を描く長編歴史小説。

 安政4(1857)年、23歳の薩摩藩士・五代才助(のちの友厚)は、幕府が長崎に開設した海軍伝習所に2期生として入り、勝(海舟)らと知己を得る。やがて藩の貿易掛となった才助は、貿易商のグラバーを通じ、蒸気船や銃器などを購入して藩の富国強兵に尽力。文久2(1862)年、生麦事件が起き、イギリス戦艦が鹿児島湾に押し寄せてきた際には、戦争回避の道をさぐり、自ら捕虜となる。薩英戦争後、使節団と留学生を率いて渡欧した才助は、ベルギーとの合弁会社を企画。そして維新後、新政府に出仕し要職を歴任した才助は、夢をかなえるために実業家に転身する。(角川春樹事務所 680円+税)







最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?