「知っておきたい感染症」岡田晴恵著

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 今年オリンピックが開催されるブラジルで、昨年末から急増している小頭症の新生児。その原因は、蚊が媒介するジカ熱であることが明らかにされている。

 高速大量輸送と人口爆発の21世紀は、さまざまな感染症のパンデミック(感染爆発)と隣り合わせだ。本書では、エボラ出血熱や強毒型鳥インフルエンザ、一昨年には日本でも国内感染が起きたデング熱など、さまざまな感染症について詳述している。

 この2~3年で急増し、国内感染者数169人、死亡者数も45人に達している新興感染症が、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群だ。草原や森などに生息する複数のマダニがウイルスを保有していることが分かっており、患者の発生時期は5~8月に集中している。これからの季節は要注意だ。(筑摩書房 820円+税)


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