「隠れ貧困」荻原博子著

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「隠れ貧困」とは、一見すると普通の生活ができているのだが、このままだと将来貧困に陥る可能性がある「貧困予備軍」のこと。放置していると下流老人に転落しかねない危険なお金の生活習慣病だという。

 日本では国民の所得分布の中央値の半分に満たない「相対的貧困」の率が年々上昇。12年には6世帯に1世帯が「相対的貧困」の状態にあるそうだ。また、15年の調べで貯蓄ゼロの家庭は30・9%もあり、驚くことに年収1000万円以上でも7軒に1軒の家庭が貯蓄ができていないという。

 収入があるのに隠れ貧困を抱えている人の実態に迫り、その対策法を提示しながら、安心して豊かな老後を迎える方法を教えてくれるお金の教科書。(朝日新聞出版 760円+税)

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