「隠れ貧困」荻原博子著

公開日: 更新日:

「隠れ貧困」とは、一見すると普通の生活ができているのだが、このままだと将来貧困に陥る可能性がある「貧困予備軍」のこと。放置していると下流老人に転落しかねない危険なお金の生活習慣病だという。

 日本では国民の所得分布の中央値の半分に満たない「相対的貧困」の率が年々上昇。12年には6世帯に1世帯が「相対的貧困」の状態にあるそうだ。また、15年の調べで貯蓄ゼロの家庭は30・9%もあり、驚くことに年収1000万円以上でも7軒に1軒の家庭が貯蓄ができていないという。

 収入があるのに隠れ貧困を抱えている人の実態に迫り、その対策法を提示しながら、安心して豊かな老後を迎える方法を教えてくれるお金の教科書。(朝日新聞出版 760円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状