「福澤諭吉 学問のすゝめ」川北義則著

公開日:  更新日:

 福澤の言葉で一番有名なのは〈「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」といへり〉だが、著者は最後に「といへり」があることに注目。つまり福澤は「と言われている」といっていて、「人間はみな平等だ」といっているわけではない。

 福澤は人間の平等を「機会の平等」と捉えていて、成功するかどうかは「機会の平等」を生かしたかどうかによる。誰にでもチャンスはあるという意味なのだ。

 また、〈法律は簡潔であるほうが優れている〉とも。役人は自分たちに都合のいい法律を作るには「分かりにくくすればいい」と気づいていることを福澤は見抜いていた。目からうろこの「学問のすゝめ」の読み方。(KKロングセラーズ 1300円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女が嫌いな女3位 伊藤綾子が暗示する“におわせメッセージ”

  2. 2

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  3. 3

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  4. 4

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

  5. 5

    安倍首相が怯える 近畿財務局“森友キーマン”証人尋問Xデー

  6. 6

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  7. 7

    妻のがん治療のため売却した愛車が…17年後の家族愛の物語

  8. 8

    樹木希林さんも別居婚 民法上の気になること弁護士に聞く

  9. 9

    狙われる関ジャニ∞…錦戸&大倉“ベッド写真”流出の裏事情

  10. 10

    妊娠を“計画”発表…前田敦子「デキ婚」かたくな否定のウラ

もっと見る