「笑う免疫学」藤田紘一郎著

公開日: 更新日:

 私たちの体に備わる免疫の巧妙で複雑な仕組みを解説したテキスト。

 病原体や細胞が突然変異して発生するがんなど、内外の敵から体を守り、病気になるのを防いだり、病気を治そうとする力、それが免疫力だ。免疫の働きは、うつ病など心の病の予防にも関与しているという。

 一方で免疫は、アトピーや花粉症などのアレルギー性疾患や関節リウマチなどの自己免疫疾患といった病気ももたらす。免疫力にはいろいろな種類があるが、その約70%は腸で作られるため、免疫力を高めるには腸内細菌の種類と数を増やせばよい。

 しかし、日本人の腸内細菌数は戦前に比べて激減しているという。免疫力を高める食事法なども説きながら免疫学のイロハを講義。

(筑摩書房 780円+税)


【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…