• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「古い洋画と新しい邦画と」小林信彦著

 週刊文春の連載「本音を申せば」の単行本化18弾。タイトルの通り、戦前から現代に至るまでの映画をずらりと並べ、あの頃の、そして今という時代を語るエッセー集だ。

 米国の批評はおかしくなっているのではないかといい、ディズニーに席巻されている昨今の状況を嘆きつつ、1938年の「素晴らしき休日」のDVDを掘り出し、その面白さがどこにあるのかを熱く語ったかと思えば、是枝裕和監督の「海街diary」を描写しつつ良い映画を見たときに感じる幸せについて静かに語る。さらに学童疎開や敗戦を体験した世代として、どうしても語らずにはいられないという戦争の悲惨さに目を向ける。

 そして米国がイラクを攻撃した頃から感じはじめた「嫌な感じ」や、安保法が成立した日、9・19についても言及。暴君に支配され、マスコミも抑圧されている状況は、民主主義ではないと叫ぶ。

 映画、政治、女優と、自分のアンテナにひっかかったものを全部拾って率直に語る姿勢は爽快だ。(文藝春秋 1750円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “元彼”と同時引退? 幻に消えた安室奈美恵の「再婚」報道

  2. 2

    錯乱答弁を連発 テレビ討論でバレた安倍首相の薄っぺらさ

  3. 3

    右肘手術をさせたいエ軍と避けたい大谷翔平…暗闘の全内幕

  4. 4

    OBも疑心暗鬼 巨人・由伸監督“続投示唆”から急失速のナゾ

  5. 5

    「9.16」引退宣言 安室奈美恵がこの1年で稼いだ驚きの金額

  6. 6

    台湾4割スラッガー王柏融めぐり 巨人vs阪神で争奪戦勃発

  7. 7

    今季ワースト4日間7097人 男子ツアーの閑古鳥は誰の責任か

  8. 8

    降って湧いた放映権問題で…LPGAと大会主催者の対立が激化

  9. 9

    iPhone入手困難に? 米との貿易戦争激化で中国に“奥の手”

  10. 10

    大谷“19勝&350打席”監督予言 2年後には年俸総額150億円も

もっと見る