「彼方への忘れもの」小嵐九八郎著

公開日:  更新日:

 新潟の高校生・大瀬良騏一は、憧れていた友人青木の姉・芙美子が東京に養女に行ったことを知った。高校時代は1年間に27人からラブレターをもらい、採点してゴミ箱に捨てたというすごいお姉さんだ。

 騏一の家は貧しい母子家庭だったが親戚などの援助を受け、芙美子の家の近くの早稲田大学に入学する。早大闘争に引き込まれたりしながら、重役秘書になったという芙美子に会う機会を狙っていた。ようやく再会した芙美子はどうやらうつ病にかかっているらしい。騏一自身も1歳で長崎で被爆したことを上京前に母から聞き、原爆病を恐れて東大病院で検査を受けるのだった。

 60年代の切ない青春を描く書き下ろし長編小説。(アーツアンドクラフツ 2200円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    FA丸は残留が本音か “契約年数”上積みなら広島に勝機あり

  2. 2

    安藤サクラに朝ドラ奪われ…満島ひかり“超ワガママ”の裏側

  3. 3

    実はボンボン 桜田大臣“大工あがりの叩き上げ”は経歴詐称

  4. 4

    交渉前に「お断り」…FA浅村に蹴飛ばされたオリの自業自得

  5. 5

    キムタクと2ショット解禁 コウキ操る静香のシタタカ戦略

  6. 6

    ロッテに対抗し青天井 巨人がFA丸に5年35億~40億円の狂気

  7. 7

    原巨人ため息…“陰のMVP”天敵フランスアは広島であと5年

  8. 8

    6億円&原監督のメッセージ…巨人「FA炭谷取り」真の狙い

  9. 9

    日ハム残留希望も…レアードを巨人・楽天・ソフトBが狙う

  10. 10

    倉科カナが三くだり半…竹野内豊“結婚しない男”の罪深さ

もっと見る