「糖尿病は自分で治す!」福田正博著

公開日: 更新日:

 糖尿病の診断基準で「正常型」と判断されるのは、空腹時血糖値が110未満。これを数ポイント程度超えていても、多くの人は“ちょっとヤバいかな”と思う程度だろう。

 しかし、30年以上糖尿病治療に携わってきた著者は、正常の範囲を超えた時点でインスリンを分泌する膵臓のβ細胞が弱っているため、すでに「異常な状態」だと危機感を持つべきだと警鐘を鳴らす。

 すぐに薬を飲む必要はないが、生活の中で血糖値を下げる取り組みにはすぐに着手するべきだ。食後に5分程度のウオーキングを行ったり、主食の前に食物繊維の多い野菜を食べるなどの工夫で悪化を食い止めることができる。

 他にも本書では、尿に糖を排出させて血糖値の低下を促す、話題の新薬の紹介もしていく。(集英社 740円+税)


【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘