「ゲンダイ・ニッポンの真相」斎藤貴男著

公開日: 更新日:

 本紙連載の人気コラムの単行本化。

 連載初回(06年4月)は「重慶大爆撃」の被害者や遺族が日本政府に損害賠償を求める訴訟を起こしたことを取り上げる。同爆撃が国際法違反の非道な攻撃だったことを明かし、今回の訴訟をマスコミが黙殺したことを批判する。また、この記事が小林よしのり氏から批判され「公開対決」をした後日譚も紹介。

 さらに、当時の小泉政権による構造改革によって日本が貧困大国となることを予測、安倍政権(第1次)の誕生を危惧し最低最悪の世の中がやってくると警告する。政治家や財界、マスコミの言動を俎上に現代社会の問題点を指摘してきたコラムで、右往左往してきた日本の10年を振り返る。(同時代社 1800円+税)



【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝