• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「庖丁ざむらい十時半睡事件帖」白石一郎著

 福岡黒田藩の要職を歴任してきた十時は、隠居して半睡と名乗る。半分眠って暮らすというシャレだ。しかし、2年前に再出仕を命じられ、総目付に返り咲いた。

 ある日、半睡は息子・弥七郎の江戸土産の鐔(つば)を愛用の刀(差し料)に用いようと、刀剣商の古仙堂に相談を持ち掛ける。尾州信家の鐔は古仙堂も目を見張る逸品だが、絵柄が狛犬(こまいぬ)なので差し料には向かないという。犬侍を連想させるからだ。

 古仙堂は、弥七郎が8両で買った鐔を30両で買い取りたいと言い出す。半睡は断るが、古仙堂から話を聞きつけた御使番の久世や御小姓頭の馬杉らが次々と鐔を譲って欲しいと訪ねてくる。(「鴨と蛤は漁師がとる」)

 藩士の持ち込む相談事を半睡が裁く時代連作集。(講談社 780円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「言論の自由がない」D.スペクターさん東京五輪狂騒に苦言

  2. 2

    小池都知事の沖縄入り 狙いは二階“大幹事長”に媚び売りか

  3. 3

    「まだ監督じゃない」発言で騒動に…渦中の中畑清氏を直撃

  4. 4

    沖縄県知事選で“黒歴史”隠し 佐喜真候補にもう一つの疑惑

  5. 5

    突然の“密室”夕食会…安倍首相はトランプに何を飲まされた

  6. 6

    データ分析室も機能せず…巨人に“天敵投手”続々の真犯人

  7. 7

    豊漁が一転、不漁に…サンマは北海道地震を知っていたのか

  8. 8

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  9. 9

    ベンチの焦りが選手に伝染 今季巨人のBクラス争いは必然

  10. 10

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

もっと見る