「幸せを拒む病」笠原敏雄著

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「締め切り間近にならないと課題に手がつけられない」や「片づけられない症候群」などの身近なケースから、マリッジブルーやマタニティーブルー、子どもの虐待など、本来は幸せなはずの状態で起きてしまう心の病まで、実はすべて「誰もが生まれながらにしてもっている、幸福を否定しようとする強い意志によって起こった現象」だという。

 本書は、心理療法に長年携わってきた著者が、こうした「無意識の意志」がつかさどる心の仕組みを「幸福否定」と名付け解説したテキスト。

 臨床体験から導き出された「幸福否定」の理論を詳述。その理論を用いて、これまで別の原因とされてきたさまざまな異常行動や心因性症状を説明し、頑強な幸福否定の意志を弱める方法を説く。(フォレスト出版 900円+税)

【連載】新書あらかると

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