「熱狂する『神の国』アメリカ」松本佐保著

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 アメリカ人はヨーロッパ人よりも格段に信仰心が篤く、建国以来、キリスト教が政治の場で大きな役割を果たし、宗教ロビーや宗教票は大統領選挙にも影響を及ぼしてきた。本書は、歴代大統領とキリスト教票との関係を分析した政治テキスト。

 アメリカではカトリックがプロテスタントに差別され、両者に長い間対立があった。これまでカトリックの大統領はケネディただ一人。ケネディ大統領誕生の道筋を開き、カトリックへの差別改善のきっかけとなったルーズベルト大統領によるニューディール政策などを解説しながら、歴代大統領の政治外交に信仰がどう反映されてきたのかを概観。現在進行中の大統領選を違う視点から見るための格好の参考書。(文藝春秋 800円+税)


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