「男たちよ!」時代は変わったが…主夫になりたい男の現実

公開日: 更新日:

「50オトコはなぜ劣化したのか」香山リカ著

 リカちゃん人形の名前をペンネームにしてメディアデビューした著者もいまではリベラル言論人の筆頭。50代も半ばに差し掛かって周囲を見ると、かつて「新人類」と呼ばれた同世代の男たちが頼りない。昨年の反安保法制運動でも「新しい時代のリーダーにふさわしい50歳くらいの男」を探そうとすると該当者なし。精神科医の集まりでも、どこでも50オトコの話題は「子どもの大学受験と自分のクリニックの経営とゴルフの腕前」ばかり。日本の医療保険制度やTPP問題を話すのは「オンナと60代以上のオトコばかり」というのだ。

 同じ時代を生きながら変化に対応した女たちと変化に乗り遅れた男たち。同世代へのエールにしては手厳しい言葉が並んでいる。(小学館 760円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束