「大人の極意」村松友視著

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 高齢化社会といわれるが、かつて存在した大人の醍醐味が消えつつあると嘆く作家が、年齢を重ねることのステキさや格好よさを説いたエッセー。

 挨拶の際に求められる握手になじめないという著者。文芸誌の編集者だったとき、文壇大御所の永井龍男が見せてくれた見事なお辞儀のたたずまいなどを思い出しながら、お辞儀の美しさをわきまえたうえで、場面によって握手するという構えこそが日本人にふさわしいと説く。

 晩年の三島由紀夫やスーパースター的社会人になってからの長嶋茂雄らの笑い方を例に、大人としての自然な笑い方を会得する難しさなど、これまで出会ってきた大人の魅力を伝えてくれる人々を紹介しながら、彼らから学んだ大人の流儀を語る。(河出書房新社 760円+税)

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