最新面白マンガ特集

公開日: 更新日:

「学べるマンガ100冊」佐渡島庸平、里中満智子ほか著、日本財団監修

 映像化され、単行本が100万部超え、キャラクターグッズが飛ぶように売れるマンガはさておき、大人に響くのは、本当に心を揺さぶられるマンガか否かだ。人生哲学や有益な情報を教えてくれるかどうか。そんな観点から選んだ最新5冊を紹介しよう。

 教科書よりも深く学べて、学校よりも面白い。それがマンガであると、有識者らが証明する一冊。マンガ家、マンガ編集者、大学教授らが選考委員となり、100作品を11ジャンルに分けて紹介。文学、歴史、社会、職業、戦争、多様性……読者が科目別の授業を受けるような感覚で構成されている。

 過去の名作や大作、話題作を論じるが、アニメ化や映画化されたメジャー作品だけにあらず。陰の名作にも光を当て、「これは読んでみたい」と思わせてくれる。この一冊で100冊読んだ気になるもよし、全巻大人買いするもよし、マンガ喫茶へ駆け込むもよし。できれば紹介作品を手に取り、選考委員の熱い論評の真偽を確かめてほしい。教科書よりも有益と断言できる作品が必ず見つかるはずだ。(文藝春秋 1300円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー