最新面白マンガ特集

公開日: 更新日:

「ガンカンジャ」フツー著

 8年間がんと闘病した父の死を機に、会社を辞めてマンガ家となった著者。韓国のソウル出身だ。何をするべきか模索し、マンガにたどり着いたという。ほんわりと温かい絵柄のシンプルなマンガだが、問いかけてくる言葉は重い。本国の韓国では数々の賞を受賞している。

 主人公は26歳の男性。ステージ4の胃がんで脊椎転移もある。家族や恋人との距離感、がん性疼痛や死の恐怖と向き合う心情を刻々と、かつ淡々と描く。

 一方で、時折挟まれるのがファンタジーの世界。森の中で不思議な生き物と出合う主人公。ほのぼのとした世界だが、主題は生と死。がん患者が悩み、考え、自身に問う最大のテーマに斬り込んでいく。

 がん患者やその家族だけでなく、医療従事者も学ぶべき点が多い作品だ。(アスキー・メディアワークス 1000円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状