「お茶をどうぞ」向田邦子著

公開日: 更新日:

 没後35年を迎えた作家の生前の対談を発掘して編んだ対談集。

 親友でもある黒柳徹子氏が進行役を務める番組では、当時ベストセラーになっていた「父の詫び状」が話題に。乳がん手術を体験し、遺言のつもりで書いたというその真意を問われ、字が下手で遺言を書いても読めないと言われるので、活字にしておけば間違いがないかなと思って、と答える。

 さらにがんを宣告され、入院するまでの2日間でテレビの台本1回半分を書き上げるかたわら、届いた大型冷蔵庫と格闘していたなどと語る。ほかに、育ての親のひとりという森繁久弥氏や、最初は配役に大反対したという「寺内貫太郎一家」の主演・小林亜星氏ら、豪華ゲスト16人と語り合う。(河出書房新社 1600円+税)


【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃