近ごろよく耳にする「ポスト・トゥルース」ってなんだ?

公開日: 更新日:

「『ポスト真実』時代のネットニュースの読み方」松林薫著

 ネットの出現はジャーナリズムの世界を揺るがせた。かつてマスコミは一方的にニュースを流す立場だったが、いまでは末端の読者・ユーザーが自由に「ニュース」を発信し、しかもその中にしばしば意識的・無意識的な誤報や偽情報が混じるのだ。「メディアリテラシー」は情報を見分ける力で原義は「読み書き能力」。昔はプロの記者や編集者以外は「読む力」だけでよかったのだが、万人が「情報の送り手」になれる時代には、誰もが自分が流す情報の真偽を見分ける力が必要になる。

 ところが、実際にはトランプ大統領のように、自分の言いたいことだけをツイッターで発信し、気に入らない情報は頭から「偽ニュースだ!」とわめくような嘆かわしい状況になったのだ。元日経記者の著者は、記者の訓練を例に「報じる側」と「報じられる側」両方の視点の重要性を説いている。(晶文社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る