「男であれず、女になれない」鈴木信平著

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 著者は36歳で男性器を摘出した。女になりたいわけではなく「私」になりたかったのだ。中学入学のときに丸刈りにされるのを恐れたが、その制度は中止になった。だが、高校で男子クラスに入れられて男性性の自覚を求められ、登校できなくなって中退する。いじめがあったわけではなく、むしろ周囲は優しかったのだが。

 性同一性障害の団体やゲイの世界にも自分の居場所を見つけることはできず、自分が男であれず、女になれないことに気づいた。そのときから著者は性別を「持つからこそ受け取れること」に別れを告げて、30代を笑ってすごそうと決心する。

 心と体の不一致に苦悩する自分の内面を見つめたノンフィクション。(小学館 1200円+税)

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