暑さ吹っ飛ぶ「最新怪談本特集」

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「山怪 弐 山人が語る不思議な話」田中康弘著

 山間部に暮らす人々をはじめ、山仕事に従事する人や修験者らに、山で遭遇した奇妙な出来事「山怪体験」を聞いて歩いた聞き語り集。

 秋田県仙北市桧木内地区の猟師・武藤さんは、25年ほど前の体験を語る。毎夜、ある山の林道の待機スペースに駐車した県外ナンバーの車の夢を見るという後輩に付き添って行ってみると、同じナンバーの車が止まっており、車内に男女の心中死体があったという。その他、多摩川の源流部・小菅村に住む青柳さんが聞いた大蛇の鳴き声、丹沢山系の猟師の妻・葉子さんが登山中、長野県の涸沢のテント場で夜中に目覚めるとテントの中にいた得体のしれないものに腕を掴まれていたというエピソードなど。リアリティーあふれる「現代版遠野物語」の第2弾。(山と溪谷社 1200円+税)

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