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本城雅人作家

1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学卒。スポーツ新聞の記者を経て09年「ノーバディノウズ」(第1回サムライジャパン野球文学賞)でデビュー。17年「ミッドナイト・ジャーナル」で第38回吉川英治文学新人賞を受賞。著書に「紙の城」「監督の問題」など多数。

連載<16> キコが死んじゃうかもしれない

公開日: 更新日:

「そうだ、悪いか」

「まぁ、俺も先輩に譲ったつもりだから付き合ってくれて良かったっすよ。なんでもかんでも俺が奪ったら先輩に申し訳ないし」

 まだ耐えた。こんなことで後輩に突っかかるわけにはいかない。

「だけど今回、キコは、またそうなっても良さそうな気はありそうで… 

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【連載】連載小説「奪還」 本城雅人

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