食の節制によるコレステロール対策は無意味だった

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「医者が教える食事術」牧田善二著

“健康のために”と実行している食事法も、俗説・自己流では効果がないどころか、かえって害になることすらある。本書では、これまで20万人の患者を診てきた生活習慣病の専門医が、最新の医療情報をもとに本当に正しい食の知識を伝授している。

 健康診断などで、「コレステロール値が高いので卵や肉を控えてください」と指導されたことはないだろうか。実はこれ、今となっては古い情報だ。コレステロールの9割は肝臓で作られることが近年分かっており、食事によるものはわずか1割程度。つまり体質に左右されるため、食事によってコレステロール値をコントロールするという努力はほとんど報われないのだという。

 ダイエットのためにジムに通い、効率的に筋肉がつくプロテインや疲労を取り除くアミノ酸を摂取している人もいるだろう。しかし、これは今すぐにやめるべきだと本書。これら人工的な商品には大量のタンパク質が含まれている。タンパク質によって体内で生まれる尿酸窒素は腎臓がろ過して尿に排出するが、人工的なタンパク質を大量に摂取することは腎臓に重大なダメージを与えるほか、骨にも悪影響を及ぼすことが分かっているのだ。

 砂糖以上に危ない人工甘味料、発がん性の高いAGE(終末糖化産物)という物質を大量に含むポテトチップスの害など、危険な食べ物も紹介。健康の基本である食について、正しく理解しよう。

 (ダイヤモンド社 1500円+税)

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