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目白押しの天文イベントに備える

「宇宙用語図鑑」二間瀬敏史著 中村俊宏構成 徳丸ゆう絵

 2018年は、年明け早々、スーパームーン(1月2日夜)が拝めるという。縁起とは関係しないとは思うが、月がきれいに見えるだけで、何とも得した気分になる。そのほかにも、1月31日の皆既月食、7月の火星大接近、そして6~7月には「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に到着してミッションを行うなど、天文のビッグイベントが待ち構えている。

 未知なる宇宙は、常に私たちの好奇心を刺激する。そんな謎と驚き、ロマンに満ちた宇宙をぐっと身近に感じさせてくれるのが、このイラスト用語辞典だ。

 例えば先ほどの「火星大接近」。説明を受けなくても何となく意味は分かる。

 しかし、本書であえて引いてみると、「地球と火星は約2年2カ月ごとに公転軌道上で接近します。しかし、火星の軌道は地球の軌道よりもかなり楕円であるために、接近した時の距離が遠い場合=小接近と、近い場合=大接近があり、約15~17年ごとに繰り返します」とあり、イラストも添えられているので一目瞭然。2018年7月31日の「大接近」では5759万キロまで近づくが、「小接近」だった2012年3月は約1億キロと、かなりの違いがある。接近時は、探査機を短い距離で火星に送りこむことができるので火星探査機は、約2年2カ月ごとに次々と打ち上げられているのだとか。

 そうした太陽系に関する用語から、恒星の世界、そしてアインシュタインの「静止宇宙モデル」や、宇宙の終わりについての仮説「ビッグクランチ」など宇宙の歴史や理論に関する用語まで。最新のトピックも網羅しながら300用語を解説。ニュースなどで耳にする、知らない、分からない用語を調べるのはもちろん、頭から読み進めても楽しめる図鑑だ。

(マガジンハウス 1800円+税)


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