「夜ふかしするほど面白い『月の話』」寺薗淳也著

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 夜空に浮かぶ月は、人類が到達した唯一の天体。そんな身近でありながら、実は謎に満ちた月について解説したハンドブック。

 満月の時、球体だから普通ならば周辺部が暗く見えるはずが、丸い照明のように全体が輝くのはなぜか。それは月の表面を覆う微細な砂(レゴリス)によって太陽の光が反射され、本来届かない光も地球に多めにやってくるからだそうだ。

 地球から月の同じ側しか見えないのは、「月が自転していないから」という通説は間違いで、「月の自転と公転の周期が同じだから」と、図解で分かりやすく解説。その他、アポロ計画で運ばれた計器によって分かった、月で起きている地震や、毎年3センチずつ広がる地球との距離など。Q&A方式で月の不思議を紹介する。(PHP研究所 680円+税)

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