「『行動経済学』人生相談室」ダン・アリエリー著、櫻井祐子訳

公開日: 更新日:

 行動経済学ブームの火付け役が、独自の視点で人々の日常の悩みに答えるQ&A集。

「外から迎える人材の方が、社内で昇進した人材より歓迎される」のはなぜかという疑問には、かつて手掛けた共同研究の結果を紹介。デート相手に関するその研究によると、相手のことを知れば知るほど、恋愛感情は高まるどころかむしろ薄れるという結果が出たという。人を雇う場合も同じで、相手をよく知らないと、楽観的すぎる期待で情報の欠落を埋めて、素晴らしい能力を秘めているはずだと思い込むから、割高な報酬で雇うことが多いのだとか。その他、「転職したら幸せになれる?」など仕事上の決断から男女の仲まで、ありとあらゆる難問にユーモアたっぷりに回答。

 (早川書房 740円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり