「荒木町奇譚」有間カオル著

公開日: 更新日:

 サラリーマンの行原は、会社の先輩に新宿・荒木町の路地奥の店に呼び出される。行くと、退職した元部長ら、上司が待っていた。元部長によると荒木町はかつて花街だったという。2次会に向かう一行と別れた行原の前を、芸者姿の女性が歩いていた。薄明かりに照らされた女は見たこともないような美人だった。芸者に誘われるように、路地から路地へと迷い込んだ行原は、料亭の女将に招かれ、店の中へ。女将が人違いをしているのかと思ったが、座敷に通された行原は、待ち構えていた客たちに歓待される。つがれるまま杯を飲み干した行原は、バー狐火のカウンターで目を覚ます。

 花街に閉じ込められた行原が、出会った人々に導かれ過去と向き合う姿を幻想的に描く感動作。

(角川春樹事務所 600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網