「不倫」中野信子著

公開日: 更新日:

 最新の脳科学によって不倫の謎を解き明かしたサイエンス本。最近の世間は、不倫に対して厳しさを増し、発覚すれば、すべてを失う危機に直面する。それでも、不倫がなくならないのはなぜか。脳科学者の著者によると、実は人類の脳の仕組みは「一夫一婦制」には向いていないからだという。

 研究によって、人はAVPR1A遺伝子の塩基配列の一塩基多型によって「貞淑型」と「不倫型」に分かれることがわかってきているそうだ。その割合は、約5:5と推測され、2人に1人は一夫一婦制の結婚には向いていないということになる。不倫行動に影響を及ぼすさまざまな遺伝子について解説するとともに、過剰な不倫バッシングが起こる理由についても脳科学的見地から解き明かす。

(文藝春秋 830円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 4

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  5. 5

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  1. 6

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  2. 7

    狩野舞子は“ジャニーズのガーシー”か? WEST.中間淳太の熱愛発覚で露呈したすさまじい嫌われぶり

  3. 8

    WEST.中間淳太がジャンボリお姉さんとの熱愛謝罪で火に油…ディズニー関連の仕事全滅の恐れも

  4. 9

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  5. 10

    元大関・栃ノ心が故国ジョージアの妻と離婚し日本人と再婚! 1男誕生も明かす