「不倫」中野信子著

公開日: 更新日:

 最新の脳科学によって不倫の謎を解き明かしたサイエンス本。最近の世間は、不倫に対して厳しさを増し、発覚すれば、すべてを失う危機に直面する。それでも、不倫がなくならないのはなぜか。脳科学者の著者によると、実は人類の脳の仕組みは「一夫一婦制」には向いていないからだという。

 研究によって、人はAVPR1A遺伝子の塩基配列の一塩基多型によって「貞淑型」と「不倫型」に分かれることがわかってきているそうだ。その割合は、約5:5と推測され、2人に1人は一夫一婦制の結婚には向いていないということになる。不倫行動に影響を及ぼすさまざまな遺伝子について解説するとともに、過剰な不倫バッシングが起こる理由についても脳科学的見地から解き明かす。

(文藝春秋 830円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも