「パラレルワールド」小林泰三著

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 坂崎良平はある日、職場で地震と洪水が重なった大災害に襲われる。自宅に戻った良平が見たのは、瓦礫と化した我が家と息絶えた妻・加奈子、そして一人残された5歳の息子・裕彦だった。

 ところが裕彦は「お母さんはここにいる」と言い、さらに「お母さん、お父さんはここにいるよ」と、良平には見えない加奈子に向かって話しかけている。互いには目に見えないが裕彦を通して会話をする3人の不思議な生活が始まる。

 一方、地震で被災したのを機に2つの世界を行き来できるようになった矢倉は、その能力を使って人殺しを請け負っていた。

 ある日、矢倉に遭遇した良平と裕彦は、違和感を覚える。

 2つの世界に生きる少年の姿をミステリーを絡めて描く物語。(角川春樹事務所 1600円+税)


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