「聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション」柴田大輔著
著者は暴走族「関東連合」の元最高幹部。2000年代、同連合は経済界に進出し、上場企業の経営者などのエスタブリッシュメントと交流を重ねた。実業家として成功し、当局から同連合の最大の資金源と目されてきた氏が、連合系企業の金脈と人脈を明かした手記。
2000年3月、特別少年院を出院したその日にグループに戻った氏は、先輩にすすめられAVプロダクションの経営に乗り出す。その後もさまざまな分野に進出し、連結決算で売り上げ40億円を達成。しかし、朝青龍事件や海老蔵事件などの影響で自由に経済活動ができなくなり、会社を手放したという。
著名人との交流や暴力団との抗争、あの六本木襲撃事件の真相などにも触れながら、ベールに包まれた関東連合の内幕を記した3部作完結編。
(宝島社 800円+税)