「ラミレス監督」が誕生しそうなセパ4球団…本人も2度目にやる気満々か

公開日: 更新日:

 プロ野球は残り30試合前後となり、優勝争いが佳境を迎える一方、9月に差し掛かるこの時期は、各球団が来季に向けた動きを本格化させていく時期でもある。

 中でも重要ミッションといえるのが監督人事である。

 就任1年目でリーグ優勝が目前に迫る阪神藤川球児監督(45)はともかく、今季限りでの退任が既定路線といわれているひとりが、就任6年目を迎えたヤクルト高津臣吾監督(56)だ。

 一軍投手コーチ、二軍監督を経て2020年に就任。21年からリーグ連覇を達成、21年にはオリックス相手に日本一になったものの、今季は首位阪神から25ゲームの大差をつけられ、借金23で最下位に低迷。積極的な若手起用が芽を出しつつあるものの、任期は1年。3年連続Bクラスは決定的で、契約満了による退任は不可避とみられている。

 セ・リーグではDeNA三浦大輔監督(51)の去就も流動的とみる向きがある。

 昨季はリーグ3位からCSを突破、1998年以来の日本一を達成した。27年ぶりリーグ優勝への機運が高まった今季は、3、4月を10勝13敗2分けで開幕ダッシュに失敗。5月は貯金7を稼いだものの、6、7月は2カ月連続で負け越し。この8月も25日時点で10勝10敗のタイで、52勝56敗5分け、借金4の3位にとどまっている。

 阪神が優勝マジック16で独走する中、リーグ優勝はもはや絶望的。しかも、首位阪神に4勝10敗2分け、2位巨人に6勝14敗1分けと上位チームに対して分が悪いのは、三浦監督の采配と無関係ではないだろう。

「主砲のオースティン、牧が相次いで故障離脱したことで、リーグ屈指の破壊力を誇る打線が低調。特に攻撃面の采配、選手起用は就任当初から詰めの甘さが解消されないのは確か。得点圏で中途半端な作戦を取ったり、適材適所の代打、代走を起用できない。球団内にも三浦監督の手腕を疑問視する声があるといいます」(コーチ経験のある球団OB)

 チーム周辺では、フロントの補強下手を指摘する声もある。

「年俸9億円で2年ぶりに復帰したバウアーは勝てない上、起用法を巡って首脳陣と一触即発の事態を招いた。昨季、米球界から3年10億円で復帰した筒香もしかり。今季は打率.178と全盛期の力には程遠い。大金をかけた補強がプラスになるどころか、むしろマイナスになっている以上、フロントの責任問題も不可避です」(前出のOB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 7

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  4. 9

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言

  5. 10

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  3. 3

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?