「犬と人はなぜ惹かれあうか」辻谷秋人著

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 犬は人と一緒に暮らすようになることで、オオカミと分かれて「犬」という動物になった。人より速く長く走れる犬は、狩りを共同で行うことで人に恩恵を与えたが、人が農耕をするようになっても人と犬の関係は破綻しなかった。それどころか犬は、人間の食生活に植物食が増えるのに合わせて、肉食から雑食へ食性を変えた。

 犬と人がひかれ合うのは、黒目と白目がはっきりしているという目の構造が似ているからだ。そのため、共同で狩りをするとき、視線でコミュニケーションが取りやすい。人と犬は視線によるコミュニケーションをすることで、ともに「収斂進化」したのである。

 犬と人との関係を科学的に解き明かしてくれる本。

(三賢社 1500円+税)

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