「夏の陰」岩井圭也著

公開日: 更新日:

 京都・亀岡市で運送会社のアルバイトドライバーとして働く30歳の倉内岳は、ある日、剣道の講習会で辰野という男に声をかけられ、逃げ帰ってしまう。

 15年前、岳の父・浅寄准吾は妻と岳へのDVの末、岳を人質にアパートに立てこもった。そして機動隊の一人を拳銃で射殺し、自分も自殺を図ったのだ。岳に声をかけてきたのは、亡くなった機動隊員の息子・和馬だった。

 卓越した剣道の腕を持ちながら大会にも出場せず、世間に隠れるように暮らしてきた岳だったが、病床にいる恩人の柴田から「大会に出ろ」と言われ、和馬との対峙を決心する。

 加害者と被害者の息子としてそれぞれ複雑な子ども時代を送った2人は、胴着を着て、ついに向かい合う――。

 気鋭の作家による社会派青春サスペンス。

(KADOKAWA 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網