「日米地位協定」山本章子著

公開日: 更新日:

「日米地位協定」は、米軍が日本に駐留できるよう、基地の使用・行動範囲・経費負担・関係者の権利などを保証するもの。その起源は日本がサンフランシスコ講和条約を締結する際、独立後も占領期と変わらぬ米軍の特権や日本側の経費負担などを定めた日米行政協定を結んだことにある。

 日米行政協定は1960年に日米地位協定へと改定されたが、在日米軍の既得権益の両柱である基地の管理権と裁判管轄権・捜査権はそのまま引き継がれた。なぜ現状のような運用が行われ続けてきたのか。それは日米地位協定が、条文ではなく、両政府が別途作成し、長らく非公開だった「日米地位協定合意議事録」に基づいて運用されてきたからだという。

 戦後の日米関係の軌跡をたどり、日米地位協定の本質に迫るテキスト。

(中央公論新社 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    活動終了「嵐」メンバー「消える人」と「生き残る人」…“一番先行きが厳しい”のは?

  2. 2

    Netflixで話題「古畑任三郎」 伝説の神回《動機の鑑定》に描かれる古美術界のリアリティーに迫る

  3. 3

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  4. 4

    メジャー屈指の不人気球団が佐々木麟太郎を指名…“銭ゲバ”マーリンズの黒歴史

  5. 5

    ビートルズよりもストーンズよりもすごいバンド、ラトルズ!

  1. 6

    女性を巡る愛憎より友情が勝った永遠のバディー

  2. 7

    “スジ悪”すぎる副首都法案のボロが露呈…国会審議で維新の「大阪ありき」に集中砲火

  3. 8

    48年ぶり映画出演の由美かおるさんが語る 人生が変わった瞬間「11PM」「水戸黄門」エピソード

  4. 9

    はつらつプレーで4人に音楽の喜びを取り戻させた陰のMVP

  5. 10

    木原稔官房長官「国会会期延長必要ない」が波紋呼び修正…失言連発で“調整役”として機能せず