「一分」坂岡真著

公開日: 更新日:

 丹波篠山藩の城勤めを辞した父が開いた小柴流の道場で、陽太郎は師範代を務めていた。東馬出し口門番士だった21歳のとき、身分の低い下士ながら、御前試合で優勝する。患っていた父が死に1人になった陽太郎の元に、父を見限って実家に戻った母の兄、桑田忠左衛門から使いが来て、茶屋に呼び出された。

 桑田は、江戸にいる藩主に直訴を企てている農民を闇討ちにすることを命じた。陽太郎が藩の剣術指南役の鶴橋と炭焼き小屋に向かうと、そこにいたのは道場に通っていた清七だった。陽太郎の制止を無視して清七を斬り殺した鶴橋に、陽太郎は刃を向ける。

 密命に背いて武士を捨て、酒蔵で名酒造りにいそしむ男を描く時代小説。

(光文社 1700円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  2. 2

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  3. 3

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  4. 4

    小泉防衛相が大炎上! 自民党大会での自衛官の国家斉唱めぐり言い訳連発、部下に責任転嫁までするツラの皮

  5. 5

    「練馬ショック」に自民党は呆然自失…高市首相で東京の首長選2連敗の大打撃

  1. 6

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  2. 7

    木下グループにアスリート殺到 「社長自腹4000万円」だけじゃない驚きのサポート体制

  3. 8

    米イ対立に出口見えず…トランプ大統領“ホルムズ逆封鎖”で「住宅クライシス」が日本に忍び寄る

  4. 9

    和久田麻由子アナがフリー転身 NHK出身者に立ちはだかる“民放の壁”と参考にすべき「母校の先輩」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋