「明るい不登校」奥地圭子著

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 少子化で小中学生数は減っているのに、不登校は増加の一途。国はこれまでの「学校への復帰」を前提とした施策を改め、子供が多様な学び方ができるよう「普通教育機会確保法」を施行した。

 本書は、フリースクールの草分けである「東京シューレ」の設立者が、その体験をもとに、不登校の現状と、「学校への復帰」を目指さない学び方についてつづった教育本。

 学校以外の多様な学びの場があることを知ると、学校が合わず、苦しくて死んだ方がましと沈んでいた子も驚くような力を発揮して成長していくという。

 なぜ不登校が起こるのか、フリースクールの実際、OB・OGのその後まで、保護者の疑問に答えるQ&Aを交えながら、不登校に対する考え方の原理と実際を明かす保護者必読の書。

(NHK出版 800円+税)

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